子どもたちから先生への相談~12歳もいろいろ大変です②~
昨日に引き続き、クラスの子どもたちからのお悩み相談パート②
12歳たちが日々悩んでいること、担任としてアドバイスしたことを載せています。
ちなみに、パート①の記事はこちら↓
④ピアノを習っているのですが、練習をする気がわいてきません。どうしたら進んで練習できますか?
毎回お母さんに怒られてしまいます。
→なぜピアノを習っていますか?
ただ何となくなら止めてしまいましょう。
おうちの人からの勧めならば、どうして勧めるのかをしっかり聞きましょう。
なぜ頑張るのかわからない、しかも好きではないものを頑張れないのは当たり前です。
きちんと理由があって続けたいのであれば、進んで練習をするコツは、大きく分けて2パターンあると思う。
・パターン1 楽しみ&ごほうびセット作戦
ピアノ練習をおやつとセットにする。
10分練習したらチョコゲットなど、時間とごほうびを決めて楽しむ。
・パターン2 いやーな罰セット作戦
家族に協力してもらって、練習しなかった日は罰が与えられるようにする。
食後のデザート抜きやゲーム機取り上げなど、人に管理してもらえる方がオススメ。
家族がダメなら先生でも!笑
宿題2倍にしてあげますよ。
⑤漢字を覚えるのが苦手です。どうしたら覚えられますか??
間違えて覚えたり、すぐ忘れてしまったりします。
→今、漢字を覚えるためにどんなことをしていますか?
大した努力もせずに苦手と決めつけないこと。
苦手かどうかは、とことんやってみないとわかりません。
苦手と決めってしまった時点で、脳はあまり覚えようとはしてくれないんだそうです。もったいない!
脳は、何度も繰り返されるものは忘れにくくなります。
また、人によって覚えやすい方法も異なります。
見た(読んだ)方がいいか、書いた方がいいか。
試してみてください。
宿題の漢字練習をゆっくり丁寧にするだけでも覚えようとする機能が高まります。
また、たまに復習をすることも大事。
漢字を習ってから一週間後、一ヶ月後にもう一度練習をすることで、忘れにくくなるんだそうです。
よし。次の漢字テストの目標点数を決めよう。
んで、先生に宣言しちゃおう。
がんばれ!!
⑥最近だらだらと寝るのが遅くなってしまいます。やっぱり、早く寝ないといけませんか??
見たいテレビもあるし、お兄ちゃんやお父さんお母さんは起きてるわけだし!
→みんなは心も身体もぐーんと成長する時期。
今作られていく心や身体は、一生付き合っていくものです。
夜11時からは、ゴールデンタイム。
成長するためのホルモンやらよい物質やらが、寝ている間にたくさん出されるんだそうな。
頭よくなりたい?もっと背が伸びたい?
ならば寝なきゃ!
睡眠あなどるべからずです。
眠れなくても、布団に入って目をつぶるだけで大丈夫。
成長期は今しかない。
大切にね。
だらだらを解消したければ…
今日やったことを時系列で書き出す。
理想のスケジュールを書き出す。
理想と現実の隙間を1日1個、少しずつ埋めていくといいよ。
焦らず真摯に、向き合っていきましょう✨
子どもたちからの先生への相談~12歳もいろいろ大変です①~
先週は、子どもたち一人ひとりと面談する期間でした。
毎日一緒に過ごしていても、2人でゆっくり話す時間はなかなかないものです。
子どもたちには事前に、
「何か相談したいことがあるか考えておいてね。」と伝えておきました。
相談期間を終えて思うことは、彼らもいろいろ悩んでいるんだなぁ…と。
相談内容はいろいろあったので、何回かに分けて少しずつ紹介していきたいと思います。
①どうしたら、授業中手を挙げられるようになりますか??
失敗したらどうしようと思うと、なかなか挙げられないんです。
→手を挙げられるようになりたいと思えたことがまずスゴい。
どうして手を挙げられるようになりたいのかな。
なりたい自分を具体的にイメージしてみよう。
もし本当にそうなれたら、どんな気分かも。
作戦はスモールステップでできそうなことから始めよう。
狙い目は、得意な教科から。
手を挙げる目標を具体的にして、先生やおうちの人に宣言しちゃおう!
②お母さんの言うことを素直に聞けません。どうしたらイライラせずに話せますか?
反抗期なんだと思うんです。注意されるとイラっとします。
→反抗期は、成長している証拠。
それに気づけているってまずスゴい。
明日の自主学習に次のことを書いてきてください。
・イラっとしたお母さんからの注意
・なぜお母さんがそのことを注意したか、自分なりの見解
(正直に。「たぶん八つ当たり」とかも可。)
・今日お母さんにしてもらったこと
・書いてみて、気づいたこと
これを、3日間続けてみよう。
反抗期は悪いことじゃないと思うけど、これをやってみると、見えてくることがきっとあるよ。
③いつもだれかの悪口を言っている友達がいます。その友達を嫌な気分にさせずにそれを止めるには、どうしたらいいですか?
何か言うと、私の悪口も言われちゃう気がするんです。
→あなたの心は素敵です。その心を大切にしてね。
これはきっと、多くの人が生涯付き合っていく悩みです。
1、さらっと流す。
「ふーん。」と言って別の話題に切り替える。
(リスクは低いけれど、悪口はなくならない)
2、解決策を提案する。
「あいつすぐ私の真似してきてやなんだけどー」「そうなの?真似しないでって言ってみたら?」
(単に悪口が言いたいだけの場合、チッと思われる可能性あり。でも、前向きな悪口は相談にもなり得る)
3、悪口はいけなーい!やめよー!とストレートに言う。
一人じゃなくて、何人かでいるときに言う方がオススメ。
(リスキーだけど、本当にその子のことを思うならベスト)
これじゃないといけないっていうのはなくて、その時々で選んで対応していくのがいいんじゃないかな。
ファイト!
ちなみに、この相談を受けて、早速「悪口」について、道徳の授業で扱いました。
12歳も悩んでおります。
いくつになっても悩みは絶えないもの。
彼らのように、まっすぐ悩みと向き合って生きたいです。
そして、一緒に悩んだり導いたりできる存在になりたいです✨
ピンときたときを見逃さない~小さなほころびからクラスの秩序は乱れていく~
クラスを見ていて、ピンと来るときがあります。
あ、このままじゃマズい😱
とか、
あ、これはいい😍
とか。
この感覚的なものを、大切にするようにしています。
何に違和感を感じたのか、何がよかったのかを、すぐに確かめる。
そうすることで、見えてくるものが多くあります。
昨日、理科に向かう子どもたちの後ろ姿を見て、ピンときました。
これは、何かがマズいなと。
理科は、専科の先生に持っていただいている授業です。
いつもは、自分の事務仕事や授業準備をする時間に当てているのですが、こっそり様子をうかがうことにしました。
やっぱり……
子どもたちにバレないように授業の様子を覗いてみると、クラスの様子が何やら違いました。
姿勢、反応、空気……
その他にも何か違和感が………
あ!!!!!(゜ロ゜ノ)ノ
席が違う!
4ヶ所ほど、仲いい女子同士で座れるように微妙に交換してある!!
……これは、放っておいたらマズいやつです。
よし。(進入開始)
ガラガラっとドアを開けて入ると、くたーっとしていた子たちの背筋がピンと伸びました。
席をかわっている子たちが、居心地悪そうに視線を落としました。
空気が一瞬にして張りつめたように、感じました。
授業が終わって戻ってきた子どもたちが、席についていきます。
私は、無表情をつくって前に立ちました。
「理科の授業のことについてみなさんと話したいです。先生から話しますか?それとも、みんなから先生に話がありますか?」
何人かが手を挙げました。
子どもたちから、
・理科の授業態度が最近よくなかったこと
・バレないからいいやと席をかわっていたこと
・理科の先生をバカにした態度をとってしまっていたこと
かあげられました。
見られているときにできるのは当たり前。
見られていないとき、どこまでできるかで、その人の力がわかる。クラスの力がわかる。
何事も、バレないように手を抜こうと思ったら、できる。見えないところでズルしようと思ったら、できる。
でも……
例え見られていなくても、ちょっとつらいときでも踏ん張って、自分で線を引いて、ちゃんとすることもできる。
みんなは、どっちの人になりたいですか?
どんなクラスになりたいですか?
どんなときもちゃんとできるクラスを目指したいと、たくさんの子どもたちが意見を出してくれました。
理科の時間、子どもたちが崩れた根本の原因は、大人にあります。
子どもたちに興味を持たず、褒めも怒りもせずに、手を抜いたつまらない授業をすれば、子どもたちの背筋はまるまり、私語は増え、ルールは徐々に破られていく。
45分間もつまらない話を聞かされる子どもたちの身になってみれば、気の毒です。
だからといって、つまらない授業はテキトーにやればいいよーではいけないと思うのです。
言うは易し行うは難し。
ちゃんと見守っていこうと思います。
大人の方をどこまでなんとかできるかは、こっちの役割だ。
理科の授業は廊下に張り込んで情報を収集しよう。
なんてったって、理科専科は、あのトゲゾーなのだから。
あきれるほど親バカな父
今週のお題「おとうさん」
私の父は、あきれるほど親バカです。
自分や自分の家族がスペシャル✨であることを信じて疑いません。
たとえば…
私「今度研究授業やることになったよー」
父「そうか。優秀な先生が選ばれるやつだな?さすがじゃないか。」
私「違うよ。若い先生から引き受けなきゃならないの。今回の社会のメンバー的に、立候補したんだよ。まぁ、やりたかったし…」
父「いや。それは、お前にみんながやってほしくて期待してそのメンバーにしたに違いない!みんながお前に期待しているんだ!」
私「……………。(いやいや。社会のメンバーってそんなことで決まらないから)」
他にも…
こんなツッコミどころ満載の勘違いも、本当に大真面目で話してきます。
「お肉屋さんに行ったら、特別におまけしてもらえたんだ。やっぱり父さんは人を惹き付ける魅力がある✨」
「病院で、なぜか父さんだけいつも早めに呼ばれるんだ。あの先生、きっと父さんのことが気に入ったに違いない✨」
…………。
そんなわけあるかーい!!(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
これに対して、
「違うよ。おまけってお得意様とか、いっぱい買ってくれたお客さんにはみんなにするんだよ。」
とか
「勘違いでしょ。気に入った患者を早めに呼ぶ先生とか、聞いたことないから。」
とか
正論を真面目に返すと怒り出します。
口下手なので、最終的にはいつも、
「親に向かってその口の聞き方はなんだー!!💢」
が決め台詞でした。
昔はよくこれで言い合いになり、よく怒られましたが、
今は、するっと聞き流すことができるようになりました。
どんな的外れな勘違いを言われても、こう返せばいいのです。
「ソダネー(* ̄ー ̄)」笑
そうすると、なんてまあ幸せな人なんだろうと思います。
父のように世の中を見ることができたら、楽しいだろうなぁ……。
昔から、父は、自分のことも私のことも、事あるごとに褒めちぎってくれました。
根拠はなくても、他の子と違って特別だと、言われ続けました。
お前は頭がいい。声がいい。字がうまい。泳ぎ方がきれいだ。特別優しい子だ。
その父の言葉に支えられて、こんなにポジティブに成長したことは、間違いありません。
母が褒めない分、ちょうどよいバランスだったのでしょうね。
お父さん、いつもポジティブパワーをありがとう。
父の日の贈り物、もう決めました。
長生きしてほしいから、今年はお酒は贈りません。
お父さんの大好きなあのグッズです。
渡したら、何て言うかな?
きっと……
「さすがだ!やっぱり私の娘は分かっている✨」
褒めちぎってくれることでしょう。
交換授業のススメ~隣のクラスから刺激をもらえます~
6年生は今年度、隣のクラスの先生と交換授業をしています。
教科は、家庭科と図工。
つまり、私(4組担任)が3組の家庭科の授業を行い、3組担任の先生が4組の図工の授業を行うのです。
目的は、
①子どもたちを複数の目で多角的に見るため。
(中学校に向けての練習兼ねて)
②教材研究の時間を少し減らすため。笑
やってみると、これ、かなりおもしろいです。
同じ授業をやっても、反応が全然違ったり、クラスの特徴が見えてきたり…。
子どもも教師もよい刺激をもらえる時間になっています✨
教師が違えば、見えてくる点も違うので、気づいていなかったよい点を教えてもらえたり、課題に気づけたり…
3組はすごく勢いのある元気なクラス。
こちらの投げかけに対する反応がめちゃめちゃよくて、楽しいです。
その話を、4組の子どもたちにしたところ、
「負けてられない!!」と燃え始めました。
続けて、「3組の先生が、4組はアイディアがたくさんで出てすごいってほめてたよー」と付け足すと、とてもうれしそう。
どちらのクラスにも、よいところがある。
だから、お互いに高めあっていけるといいね✨
と話しました。
この体制は、子どもの情報を共有し、協力し合える学年のメンバーだからこそできることですが…
交換授業。
オススメです✨
我が家には、なんちゃって神棚があります。~私の妙な習慣たち~
昨日紹介した、妙な習慣その①。
私の妙な習慣は、他にもたーくさんあります。笑
その1つが、神棚に手を合わせこと✨です。
我が家には、なんちゃって神棚があります。
神棚と呼んでいますが、賽銭箱が置いてあるだけです。
Amazonで購入しました。↓
いいことがあると、感謝して賽銭を入れるのです。
チャリーンと…。
球技会に勝った✨とか、
趣味でやってる歌のアンサンブルコンクールで入賞した✨とか、
サッカー日本代表が試合に勝った✨とか…
そして、朝と寝る前に、なんちゃって神棚に向かって手を合わせます。
そうです。
「パン、パン」と…。
これは、松下幸之助さんの「道をひらく」に影響を受けて始めました。
1日の始まりと終わりにけじめをつけるために。
感謝の気持ちを忘れないために。
自分自身と向き合うために。
心静かに手を合わせる、この時間も、
私の好きな時間のひとつです。
新たな1日が始まることに感謝し、
今日1日を元気に過ごせたことに、日々感謝する。
そうすることで、自然とやる気がわいてきたり、
人に優しくなれたりする……
気がしています(* ̄ー ̄)✨
うーん。自己満足✨✨
でも、私の元気の源のひとつです。
賽銭箱、いくらくらい貯まってるんだろ。
そろそろ覗いてみようかなぁ…。笑
誰もいない教室で朝こっそり続けていること~クラス円満の秘訣その①~
実は、ここ数年、こっそりと続けていることがあります。
恥ずかしいので、クラスの子どもたちにも同僚の先生方にも、話したことはありません。
自分の中では、クラス円満の秘訣だと信じています。
おまじないのようなものです。
毎朝、誰もいない教室で。
それはもう、こっそりひっそりと。笑
私が学校に着くのは毎朝7時。
子どもたちが登校し始める1時間ほど前です。
誰もいないけれど、小さな声で挨拶して教室に入ります。
「おはようございます。今日も子どもたちにとっていい日になりますように…。」
そして、箒と雑巾を持って掃除をします。
その時、一人一人の名前を呟きながら掃除するのです。
一人一人の笑顔を思い浮かべながら名前を呼びます。
何か思い浮かんだことがあったら、それも一緒につぶやきます。
「みか山みかんさん。昨日の一発ギャグおもしろかったなー」
「みか田みかおくん。今日のスピーチがんばれー」
みたいにブツブツと呟きながら掃除をします。
(完全に変な人です。笑)
これが、ずっとこっそり続けている、毎朝10分間の習慣です。
これをすることでどんないいことがあるか?というと…
①教室に入ってきた子どもたちが、不快な思いをしない。
整った環境で、気持ちよく1日をスタートすることは大切✨
②子どもの変化に気づけることがある。
机回りが乱れていることが続いていたら、心も乱れていることがある。
③自分と子どもとの関わり方に気づける。
その子の名前の後に何も出てこないことが続いてしまったら、関わっていない、見ていない証拠。反省改善すべし。
④自分のモチベーションがアップする。
自己満足。よーし、今日も1日がんばるぞーとやる気が沸いてくる。
まぁ、自己満足です(* ̄ー ̄)
でも、この朝の時間が、私は結構好きです。
これからも、こっそりひっそり、ブツブツと続けていこうと思います。
クラス円満の秘訣と信じて…✨