みかん先生はくじけません

教育革命家。未来学園HOPE学園長。しあわせ先生塾主宰。元小学校教師。平本式現場変革リーダー養成サブ講師。DoMaNNaKaマスタートレーナー。日本プロカウンセリング協会二級心理カウンセラー資格。教育についてのいろいろを綴ります。

2つのグループが対立!~トラブル解決法。正義と悪をつくらない!~

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近頃。

「みかん先生ってあなたのことでしたか!ブログ読んでます!!」

みたいな声をかけられることが増えてきました。

うれしい限りです^^

 

 

先週のできごと。

昼休みが終わって教室に入ると、なにやら不穏な空気が流れていました。

 

「どうしたの?何かあった?」

尋ねてみると、子どもたちから不満がぶわぁーーーーっと出てきました。

 

「騎馬戦の作戦立てよう!って言ったのに、Kくんたちがふざけてて全然聞いてくれないんです。」

「はぁ?話し合いしてるなんて聞いてないし。」

「言ったし!」

「だいたいオレら以外にも遊んでたやつらいました!Mくんとか!」

「え!!オレ最初だけだし!そのあとちゃんと参加したよ!」

「だいたい、声かけずに始められてもわかりませーん!」

「声かけたって言ってんじゃん!」

 

おおぉぉぉぉぉ。見事にカオス。Σ( ̄ロ ̄lll)

またしても、授業をつぶすことを決意しました。

 

「分かりました。全員、国語の用意をしまってください。」

落ち着いた口調で、でも強めにきっぱりと言います。

「今から起こったことを整理しましょう。いつも言っていますが、人によって見える世界、受け取り方、感じ方は違います。すべての人の意見を先生は尊重しますから、正直に話してください。みんなも、相手の意見を尊重して聞いてくれたらうれしいです。」

 

こういうときは、見える化です。

 

何が起きたのか。

そのとき、子どもたちの心の中でどんな感情が起こったのか。

黒板に整理して見える化していきます。

 

整理してみると、こういうことでした。

 

Hさんたちは、「昼休みに作戦会議をしよう」と掃除の時間の終わりに呼び掛けた。

そこで聞いていたのはクラスの半数ほど。(Kくんたちは聞いていなかった)

聞いていた中で、選抜リレー練習や委員会の活動で、昼休みは参加できない子もいた。

そして、昼休み。

Hさんたちと先ほど聞いていたメンバーで、ゆるゆると会議がスタート。

もともと遊ぶ約束をしていたKくんたちは、教室の後ろで遊び始めた。

すると、「遊んでないで参加して!」と女子数名から怒られた。

「参加って何に?」と聞いたが、それは相手には聞こえておらず、Kくんたちは答えてもらえなかったと感じた。

「前の方でなんだかコソコソやってて嫌な感じ。なにやってるかわかんない。」と感じ、なんかむかつく!と思ったKくんたち。

注意に構わず遊び再開。

そこへ、Mくんがやってきてちょっかいを出してきた結果、遊びがわぁっと盛り上がった(ように見えた)。

(ちなみに、Mくん的には、「遊んでるほうが楽しそうに見えてつい…」とのことw)

その後、話し合いたい組と遊びたい組のぶつかり合いは激化。

Mくんはしぶしぶ話し合いに戻る。

結局ほとんどが言い合いで終わり、作戦会議は進まず、昼休みは終了した。

 

 

ここまで聞いていくと、子どもたちはもうだいぶ落ち着いています。

 

あとはこう聞くだけです。

「ここまで話してみてどう??」

 

みんながいるときに声をかけるべきだった。

責めるんじゃなくて、「一緒に話し合おう」って誘えばよかった。

何やってるかわからなかったら確認しに行けばよかった。

意地になってごめんなさい。

 

お互いが自分の意見を言って、あやまって、次からこうしたいということを、勝手に子どもたちが話し始めます。

 

そのあと、私の見解を話します。

「これは、先生の個人的な意見だけど…

騎馬戦の作戦会議をしたいというのは、とても素敵なことだと思う。

でも、それって全員が参加しなければならないものですか?

休み時間はみんながもっている自由な時間。

何をするかはひとりひとりが選んでいいものなんじゃないかな。

今回Mくんが言ってくれた正直な意見、先生はわかるよ。

″本当は遊びたかったのに作戦会議のせいで遊べなかった。Kくんたちはずるい″

そう思う人は、作戦会議なんかしなくていいと思う。

″誰が参加してもしなくても、自分は作戦を立てたい。それで騎馬戦に勝ちたい!″と思う人が作戦会議に参加すればいいんだよ。

その作戦をみんなでシェアできればいいんだと思うよ。

作戦立ててなんとしても勝負に勝ちたい!人もいれば、そんなのいいから楽しくやろうよ!っていう人もいるんだよ。

先生はそのどっちもありのクラスにしたいと思うよ。」

 

貢献は大事。

でも、周りに文句を言いながら苦しみながらやる貢献は、自分にとっても周りにとってもよくないことが多いです。

これは、自分自身に対しても言い聞かせていきたいです。