放課後遊びやめます宣言。~トライ&エラーのすすめ~
クラスで行っている係活動。
決まった仕事を行う当番活動とは違い、係活動は実に自由です。
子どもたちがさまざまな企画を考え、提案し、活動していきます。
週一回の係会議を行い、先週の成果とこれから行うことをクラス全体で共有します。
成果は私が貼る☆シールの数で示されます。
そう。
係活動は、起業のようなものだと、子どもたちには話しているのです。
「クラスの仲を深める係」が企画した放課後遊びは、昨日、さんざんな結果に終わったようで…
参加者はたった5名。
係の子どもたちが考えたスーパーだるまさんがころんだが、5人で盛り上がるはずもなく…
今日の朝の会の連絡で、係の子が不服そうにこう話しました。
「昨日は5人しか集まらず、スーパーだるまさんがころんだはできませんでした。もう放課後遊びを企画するのはやめます。」
みんな「……はい。」
え!?((( ;゚Д゚)))やめちゃうの!?
一回しかトライしてないのに!?
しかも、みんな、それでいいの!?
「いつも言っている通り、係は会社です。目的は、このクラスや学校を、今よりもより楽しく、より有意義なものにすることです。
たとえば、お菓子を作って売る会社をつくったとします。まず始めに、チョコ菓子を作って売ってみた。でも、あまり売れなかった。だから、明日からポテトチップスを作ります。それでうまくいくと思いますか?」
「チョコが売れなかったとき、次にしなきゃいけないのはなんだと思いますか?」
子どもたちは首をかしげながら考えます。
「もっと美味しいチョコをつくるとかですか?」
「うーん。チョコという部分を変える必要があるかどうか、分からないよね。美味しいチョコをつくるでもいいと思うけど、じゃあ、もっと美味しくするにはどうしたらいいんだろう?」
あ!と何人かが手を挙げました。
「聞きます!食べた人に!アンケート調査をします。」
「美味しいチョコとの違いを研究します!」
おぉーー!と歓声が上がりました。
「昨日5人しか集まらなかった原因を調査しましたか?曜日のせいですか?遊びの内容のせいですか?宣伝は十分に行いましたか?そもそも、クラスの仲を深めるのに、放課後遊びはどれだけ有効だと考えますか?クラスのみんなは、放課後遊びをどう考えているのでしょうか?
何もしないでただやめます、というのは、もったいないように思います。」
トライ&エラーのすすめ。
トライして失敗してからが勝負!
失敗を繰り返し、失敗から学ぶこと。
来てくれないみんなが悪い
→みんなに来てもらうために自分達に何ができるか
この発想の転換は大切です。
私も日々、トライ&エラーの繰り返しです。