子どもたちの話し合いで起こるトラブル解決!〜ちゃんとってどういうこと??〜
何か問題が起こると、嬉々として問題解決に向かう子どもたち。
頼もしい限りですが、子どもたち同士の話し合いは、うまくいかずに揉めてしまうこともとても多いです。
ある日の給食の時間。
「自分たちで決めたことをもう少し大切にしなさい!守る気がないルールは必要ありません。」"(-""-)"
自分たちで決めたルールをテキトーにしたことを、私に怒られた子どもたち。
早速、休み時間をつかって話し合いをすることにしたようでした。
(私は所用で不在でした。)
話し合いの議題は、
このままのルールでもう一度リベンジするのか。
ルールを決め直すのか。
多数決をとった結果、このままのルールでもう一度リベンジすると決まったらしいのですが…
ここで、この話し合いに納得いかない子が出できたんだそうな。
その子たちの主張は、
ちゃんと参加していない人が多すぎでしょ!!
こんなんじゃ、この話し合いは成り立ったとは言えない!!
というもの。
それで、もう一度話し合いをし直すかどうかで揉めたんだそうです。
結局…
一度目の話し合いでもう終わったと思った人達が外に遊びに行ってしまったり、委員会の仕事に行ってしまったりして…
なんだかどうなったか結論が分からなくなってしまいました
と報告を受けました(笑)
さて。
今回の問題はどこにあったのか。
こういうときは、平本式現場検証で関わります。
そもそも、
ちゃんとって何??
ってとこです。
1度目の話し合いで、聞かれている内容を理解して多数決に参加した人が、一体どの位だったのか聞いてみました。
すると、5人を除いてその他のすべての子たちが、話し合われた内容を理解していたし、ちゃんと答えたつもりでいたことがわかりました。
それなのに、その状況を「みんながちゃんと聞いていると捉えられなかった」人たちが結構多くいたのです。
このズレが事の発端。
「じゃあ…。何かやりながら聞いてたからちゃんと聞いてないように自分は見えたかもしれないと思う人、手を上げてごらん。」
そう言うと、15人くらいの手が上がりました。
ちゃんと聞いているつもりでも、ちゃんと聞いているように見えなかったら誤解を招く。
そのことで、この話し合いは成立せず、再度話し合いを持とうとした結果、よく分からない結果になってしまった。
やっているつもりではなくて、相手にやっていると見せるように心がけることがどれだけ大切か。
そして、ちゃんとやっていないように見えたとしても、実際どうなのかは、本人たちにしか分からないということ。
今回子供たちはそのことを学ぶことができました。
次は、「ちゃんと聞いてないように見えるから、手を止めてこっち見てほしいなー」
って、ちゃんと伝えるようにするんだそうです。
トライ&エラーの繰り返し。
何度失敗してもいい。
失敗から学べばいい。