今流行りのアクティブラーニングは、土台づくりが大事だと思う。
教師が一方的に話して子どもが聞くという、従来一般的だった授業スタイルに対して、子どもたちが主体的に学べるように、体験や活動、交流をたくさん盛り込んだ授業スタイル。
それが、今流行りのアクティブラーニングです。
授業の内容によるところもあるけれど、子どもが生き生きと学ぶアクティブラーニング的な授業は、私はとても好きです。
なので、子どもたち同士で意見交換をしたり、考えたりする時間は多くとるようにしています。
でも、このアクティブラーニング。
土台づくりがものすごく大切だと思うのです。
やりようによっては、逆効果になってしまうことも、しばしばある気がします。
まず、活動やら交流やらを万人が楽しいと感じるわけではありません。
じっと座っている方が安心する子もいるし、「意見を発信しろなんてとんでもない。苦手だー」なんて子もいることを理解すべし。
次に、活動や交流が多くなるということは、それだけ子どもたち同士のトラブルも起こりやすくなります。
「そんなのもわかんないの?」
「○○ちゃん、また何にも意見言わなかったじゃん。」
「なにそれ。意味わかんない。」
「そんな言い方しなくてもよくない?」
こんなことになったら、上に挙げたような子は余計にびくびくだと思います。恐怖です。
自由度が増すことと、好き勝手言っていいこととは、意味が違うと理解すべし。理解させるべし。
だから、土台づくりがものすごく大事だと思うのです。
「この集団なら意見を言っても大丈夫」という安心感や、
得意なことと苦手なことは人それぞれ違うことを理解することや、
「がんばれー!同じ意見でもいいから一緒に言おう!」というような、お互いを応援し合える関係性をしっかりとつくることが、欠かせないと思うのです。
合わないなら辞めればいい
苦手なら他のクラスに行けばいい
が通用しない、学校という世界だからこそ、最大の配慮をする必要があると思うのです。