愚痴を言い切ったら動いてみよう~感動のお別れ球技会~
私の勤める小学校では、卒業前に毎年「お別れ球技大会」を行う。
6年生の子どもたちと先生方が一緒にバスケットボールをすることで、最後の思い出をつくろうという、このイベント。
他学年の先生たちにとってはかなり面倒なイベントなのだ。
なんであまり関わってもいない6年生とバスケをしなきゃならないんだ。
ただでさえ忙しいのに…
という声が毎年あがる。
(まあ、その通りだとも思う…)
私たち6年担任は、子どもたちの気持ちを盛り上げ、子どもたちと一緒に準備をするのだが、運動が苦手な先生や年配の先生方は、参加してくれないことも多い。
参加する先生が少ないと、子どもたちはがっかりしてしまう。
私たちも、
「どうせ3分の1は来ないでしょ。」
と始めはあきらめモードだった。
「こっちの身にもなってほしいよ。だいだい、6年担任が一番仕事が多いのに、こういうときくらい協力してくれたっていいのに…」
そんな愚痴が飛び交う。
でも…
愚痴ばっか言っててもしょうがない(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
「もっと参加してもらいたい」
「そのためにできることはないか」
6年担任4人で考えた。
私たちから「参加してください」とお願いするよりも、
子どもたちが彼ら自身の言葉で誘ったほうがうれしいんじゃないか✨
という結論が出た。
各クラスで子どもたちにこんな話をすることにした。
「先生方は忙しい中、みんなのために時間をとって球技会に参加しようとしてくれている。大変ありがたいことだと思う。感謝の気持ちを今からたくさんの先生たちに伝えて、先生たちが「来てよかった!」と思える球技会にしていこう。みんなとの思い出をたくさん思い浮かべながら楽しく参加してもらうために、どんな言葉を伝えたい?」
子どもたちから、伝えたい言葉がたくさん出てきた。
休み時間や委員会の後、クラブ活動の後などに、こんな会話があちこちから聞こえるようになった。
「〇〇先生!球技会、楽しみにしています!忙しい中お時間作っていただいてありがとうございます!クラブを楽しく盛り上げてくださった〇〇先生と一緒にバスケできるのがうれしいです!」
当日。
お別れ球技会には、ほとんどすべての先生が参加してくれ、大盛況に終わった。
子どもたちもすごくうれしそうで、とてもいい表情でバスケをしていた。
子どもたちのパワーはやっぱりすごい!!
そして、諦めないことの大切さを改めて学んだ大会でした(*´ω`*)