学校の成績ごときに振り回されるな!~通知表を渡すときに話すお話~
成績表を渡すときに、私がいつも話す話。
「学校の成績ごときに振り回されないでください。」
いつか苦情の電話がかかってくるんじゃないかと思うのですが、今のところありません。笑
学校の先生がこんなこと言っていいのか、とも思うけれど。
本当にそう思うのです。
私は、通知表を渡すとき、必ずこんな話をします。
今から通知表を渡します。
2学期のための参考にはしてほしいけれど、この通知表の成績が「いい」「悪い」に振り回されないでほしいです。
あなたたちは、たくさんの能力をもっていて、どの能力もすばらしいものです。
学校の成績で評価されるのは、その能力の種類の中のほんの一部分。
しかも、この1学期間という短い期間の中で、先生から見える部分だけを数値化したものです。
もちろん、心を込めて評価はしましたが、先生が見られてない部分、気づかなかった部分はあると思う。
だから、「成績が良い人ができる人で、悪い人はだめな人」みたいな、偏ったとらえ方を絶対にしないでほしいです。
これがよかろうと悪かろうと、大した問題じゃないと先生は思う。
大事なのは、この結果じゃなくて、そこに行きつく過程の方です。
だから、この学校の成績ごときで人をばかにしたり、自分はだめだと落ち込んだりするのはやめてください。
渡した後、こう話します。
すごくがんばって、前よりも成績が上がった人。
おめでとう!!すごい!!よくがんばった!!
やればできるということを学んだあなたは強い。
これからもたくさんのことに挑戦していってね。
あなたたちが成長していく姿に、先生もたくさん元気をもらいました!
2学期も応援しています。
たいして努力はしなかったけど、いい成績がとれちゃった人。
まぁ、よかったですね。
あなたは学校の成績の分野はわりと得意な人のようです。
この得意を生かして、もっと成長できるものを探してください。
これを生かして何ができるか、ぜひ一緒にさがしていきましょう。
がんばったけれども、思うような成績がとれなかった人。
悔しいね…。でも、その悔しさは次に向かうエネルギーになります。
失敗は成長するチャンスですよ。
見直すべきはがんばり方。
人によって、うまくいく方法は違います。
2学期は別の方法でトライしてみてください。
できたところとできなかったところを見比べて、何が違うか一緒に検証しましょう。
先生は全力で応援します。
がんばらなくて成績が悪かった人。
「勉強できなーい」なんて、簡単に言わないでください。
できないんじゃない。やってないだけです。
できるかできないかは、一生懸命やってみて、初めて言えること。
落ち込む必要はありません。
あなたたちには、こんな紙っぺらで評価できないすばらしい面がたくさんある。
でもね。
じゃあどうでもいいやーってなってしまうのは、少しもったいないと先生は思います。
だって。
みんなは、月曜日から金曜日まで、毎日6時間も学校で勉強をしているわけでしょ?
せっかく時間を費やしているわけだから、将来のみんなの役に立つ時間にしてほしい。
ぜひ、自分が前よりもできるようになったところに注目してください。
次にもっとよくしていきたいことを考えてください。
先生は、みんなに「がんばってよくなる」経験をたくさんしてほしいです。
そのお手伝いをしたいです。