「信じられない!」は新発見のチャンス!~卒業アルバム委員の子どもたちから学ぶ~
今月末の締め切りに間に合わせるべく、せっせと作業を進める卒業アルバム委員の子どもたち。
数多い立候補者の中から見事役を勝ち取ったメンバーです。
今週末に途中経過を担当の先生にチェックしてもらうんだそうな。
クラスページもあとは下書きをなぞるのみとなり、順調に進んでいるはず!
……だったのですが。
何やら揉めている様子( ・◇・)?
内容はこうでした。
「途中経過を見せるっていうのは、ありのままの実態を見せればいいわけで、今無理に進めろってことじゃないでしょ。」
「でも、途中経過を見せるっていうのは、とりあえずそこを目指してがんばる目安な訳だから、今がんばるのは悪いことじゃないよ。」
「いや。ここであせって進める意味はない。今月末までには間に合うんだから。」
「来週インフルエンザで閉鎖になったらどうするわけ。余裕をもって計画的に進めるべきでしょ!」
さんざん言い合ったあげく、2人の決め台詞はこうでした。
「もう!ほんと信じらんない!!💢」
2人を呼んで話しました。
ぶっちゃけて言うと、先生は2人の言い分はどっちともすごーーーくよくわかります。
どっちも正しい。
ポカンとする2人。
2人は、どんなアルバムを作りたいの?
そりゃあもう最高の!
思い出に残るようなアルバム!
みんなが大切にしたいと思うものにしたい!
ほぉ!目指すところは一緒なんだね。
じゃあ、2人が思う最高のアルバムを作るためにはどうしたらいいのかな?
今どうやって仕事を進めることが大切?
ここは1人ずつ聞きます。
丁寧に時間をかけて心を込めて作業したい。
責任をもって計画的に進めたいです。
2人が仕事を進める上で大切にしようと思っていることが違ったんだね。
今のを聞いて、「信じらんない!」って思った?
いや、思わないです。どっちも大切かも。
それはよかった!
じゃあ、相手の立場で考えてみよっか。
丁寧に作業したいAさんが、「今日が途中経過チェック日だから急いで進めよう!」って言われたら、どう思うかな。
反対に、計画的に進めたいBくんが、「途中経過チェックなんて関係ない!きっと終わるから進める必要がない!」って言われたら?
2人は黙って考えている様子。
先生はね、違う視点からお仕事の進め方が見られる2人がアルバム委員になってよかったと思います。
自分的に「信じらんない!」人からは、たくさん学べることがあるんだよ。
「信じらんない!」2人が力を合わせれば、最高のアルバムが作れると思うよ。
顔を上げた2人の目がキラっと輝きました。
まぁ、ケンカしている時間は無駄だよねぇ。
2人の視点を大切にして、最高のアルバムをつくる方法はないのかなぁ…
Bくんがニヤっとしました。
あります!
あととのくらいやることが残っているかちゃんと明確にして、残された作業時間も明確にして進めれば、計画的に丁寧に作業ができると思います!
Aさんも、ニコッと笑いました。
特に丁寧に進めるところには多めに時間がとれるようにすれば、安心して進められるかも。
その後、なにやら計画表を仲良く作成していました。
「信じられない!」人は、自分にない価値観や視点をもっているもの。
そういう人を切り捨ててしまうのではなく、
その価値観を認め、
そこから学ぼうとする力は、
いくつになっても、
とても大切なことなのではないでしょうか。
最高のアルバムをつくるべく、がんばれ!卒業アルバム委員!ヽ(*´∀`*)ノ