強行決行か、延期か!?~運動会奮闘記④~
明日の運動会。
午後から雨の可能性が高いので、いくつかプログラムをカットし、午前中ですべての演技が終了するスケジュールに変更して行うことになりました。
早めに判断し、保護者にメールを送り、お手紙を配布し、子どもたちにも話しました。
保護者の方々の明日の予定が立ちやすいように、なんとか明日開催できるようにと考えた対応でした。
何度も何度も天気予報をチェックし、出した苦渋の決断でした。
放課後、ものすごい剣幕で、苦情のお電話がありました。
上の3つの種目で活躍する、応援団の親御さんからでした。
「火曜に延期すればいいものを!勝手にカットするなんてひどすぎる!先生たちはいつも自分たちの都合のいいようにしか考えていない!プログラムを最後まで明日やりたい?そう思うのは先生の勝手でしょう。運動会を何だと思っているんだ!」
ずーんとくる言葉です。
応援団が明日のために一生懸命練習してきたのは事実です。
子どもの活躍する姿を少しでもたくさん見たいと思うのは、当然です。
明日の晴れ舞台を何よりも楽しみにしていたのでしょう。
こちらの一方的な感覚で、一番華やかな午後の応援合戦があればよいだろうと、安易に考えていました。
予定通り行う明日の方が、お仕事をしている保護者の方々もたくさん観られるだろう。
リハーサルをやった翌日の明日の方が、表現も完成度の高いものができるだろう。
子どもたちのモチベーションも下がらない。
そう考え、自分本意ではなく、よく話し合って判断したつもりでした。
先生たちはいつも自分たちの都合のいいようにしか考えていない
この言葉が、何度も頭の中をぐるぐる回ります。
頭を殴られたような気がしました。
ここまで積み上げてきたものとか、ぜんぶ私の自己満なのかもしれない。
表現をよりよくしたいとか、ぜんぶ自分を満足させるためで、子どもに強制していたのかもしれない。
先生は、恐ろしい職業だ。
私はなんて自分勝手な人間なんだ。
もーやだ。なんか、やってらんない………
………………………………………。
自己満で何が悪い!!(ノ`Д´)ノ彡
(得意の開き直りです。笑)
私はすんばらしい表現が観たい。
そして、子どもたちに「みんなはすんばらしい」と言いたい。
たくさんの観客の前で演じてほしい。
たくさんの保護者の方々に観てほしい。
なんなら、保護者の人と一緒に感動したい。
すごかったと言ってもらいたい。
それは、別に悪いことじゃないし、恥ずべきことじゃない。
でも、その自己満のために、誰かの楽しみを奪うことになったのは事実。
誰かの活躍の場を減らす判断をしたのは事実。
だから、一生懸命謝る。
真剣に謝る。
言われた言葉もちゃんと受け止める。
世間の、先生というものに対する評価を心に刻む。
そして、思う。
私はこういう親にはならないようにする。
それと、何よりも。
学校の勝手な判断を黙って受け止めてくださった保護者の方々に心から感謝する!!