ふつうってなんでしょう?
「ふつうはこうだよねー。」
「ふつうはこうするでしょ。」
「ふつうに考えたら分かるって。」
よく聞く言葉。ふつう。
ふつうってなんでしょう?
誰がふつうを決めるのでしょう?
ふつうは、私が教室で言わないようにしている言葉です。
ふつうってかなり横暴な言葉だと思うのです。
その人が「大抵の場合 こうだろう」「概ねこうだろう」「大多数こうだろう」と思い込んでいる物事に、ふつうと言う名前をつけて、人に押し付ける。
ふつうから外れるものを、攻撃する。
自分が見ている世界なんて、日本の中で見たって少しなのに。
地球規模で見たら、ほんのわずかなものしか見えていないのに。
ちっぽけな世界で得た思い込みと合致するものだけを都合よく拾い集めて、
ほら、やっぱり。これがふつうだと。
もっともらしく言い張るのです。
ふつうは人によってちがう。
ふつうは国によってちがう。
ふつうは時代によってちがう。
つまり、ふつうなんてものはないのです。
ふつうなんていうインチキ野郎に惑わされず、のびのび生きていきたいです。
子どもも。大人も。