大好きな故郷~わたしの元気の源~
毎年帰る 祖母の家
愛媛県の先っちょ
海と山に囲まれた なーんもないところ
この祖母の家が 私はたまらなく好き
祖母の家には鍵がない
正確に言うと
鍵をかけているところを見たことがない
郵便屋さんは縁側のところまで入ってきて
荷物を置いて行ってくれる
車のキーもさしっぱなし
鍵をかける必要はないんだそうな
祖母は野菜を育てていて
とれた野菜で献立を決める
「ばあちゃん。キャベツが足りんよー」
そう言うと
ばあちゃんは 包丁片手に畑へ出かけていく
包丁を持って老人がうろついていても
不審者通報なんかされない
ばあちゃん数人が
包丁持って 井戸端会議なんてことも…w
ばあちゃんが育てるキャベツはいびつ
あお虫がたくさんついている
「ばあちゃん、夕飯は何時ごろ食べるんー?」
そう聞くと
「陽が沈んだらよー」
と答える祖母
時間はいつも
ゆったりのんびり流れている
「ばあちゃん、星を見に外へ出てくるよー」
そう言うと
「野犬がおるけん、気ぃつけやー」
と返ってくる
危ないのは人じゃなくて 野犬なんねw
道を歩いていると
知らないじいちゃんばあちゃんから声をかけられる
「あんたどこのだれやー?」
知らない人が歩いているのが珍しいのだ
「〇〇の孫です!」
答えると…
「あー!!先生やっとる子ぉやね。
歌を歌いよるって聞いちょる。
コンサート開く言うとったわ。
どやったん?うまくいったんか??」
…(;゚Д゚)!?
個人情報ダダ洩れやないかい!!w
そしてなんかをくれる
野菜とか お菓子とか みかんとか
「がんばりぃやー」
そう言って
今年もばあちゃんの家に帰ってきた
「さっきとれたスイカ食べるかー」
そう言って迎えてくれた
ばあちゃんが作ったスイカは甘くて美味しい
ばあちゃんの家はみかん農家です
いつ帰っても
あったかくて優しい場所
小さいころから
みかん先生の元気の源