みかん先生はくじけません

教育革命家。未来学園HOPE学園長。しあわせ先生塾主宰。元小学校教師。平本式現場変革リーダー養成サブ講師。DoMaNNaKaマスタートレーナー。日本プロカウンセリング協会二級心理カウンセラー資格。教育についてのいろいろを綴ります。

学校のルールって何だろう?~子どもが納得するためには自ら考えるのが一番!~

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「なんでシャーペン使っちゃいけないんですかー?」

「なんで交換日記しちゃいけないんですかー?」

 

高学年になってくると子どもからよく受ける質問。

こういう質問を受けた時、私は基本、答えません

 

こう聞き返します。

 

 

「いい質問だね!どうしてだと思う??

 

そうすると理由は子どもたちが考えてくれます。

全体に関わるようなことのときは、クラスみんなで考えます。

特にシャーペン禁止なんて、正直なところ、高学年にとっては「勝手にせーや」って思うようなルールです。

クラスで話し合うと、いろんな答えが返ってきます。

そして、私はいちいち反論します。笑

 

 

「なんでシャーペンを学校に持ってきちゃいけないんでしょうね?」

 

うーん。小学生だから??

 

「え!!小学生ってシャーペン持っちゃいけないの??」

 

そっか!

トラブルになるからだ!

 

「トラブルって?どんなトラブル?」

 

獲り合いとか?

盗まれるとか!

 

「それ、みんなが持ってくれば問題ないんじゃない?」

 

うーん。高いから??

 

「安いシャーペンもあるでしょ。百均でも売ってるよ」

 

ええーーー。

じゃあ理由ないじゃん。

なんでだめなんだ??

 

「低学年とか、小さいうちはね、うまく力が入らなかったり、正しい持ち方が身につかなかったり、手いじりしちゃったりするから鉛筆のほうがいいらしいよ。みんなはどう??」

 

ちゃんと持てるよ。

手いじりしないし。

じゃあ持ってきていいんですか??

 

「え。ルールだから、持ってきたら怒られるでしょ。先生も仕事だから怒るよ。でも、学校だけのルールだから逮捕はされないよ。そんなに持ってきたいの??」

 

え??

そんなにかって言われると別に…

持ってこられたらいいなぁとは思います。

 

「では、ルールを破るんじゃなくて、ちゃんと対応しましょう。みんなはもうできると思うよ。」

 

ちゃんとって?

どういうことですか??

 

「ルールを改正するための行動をしたらいいんです。どうすればいいと思う?」

 

え。ルールって子どもは変えられないでしょ!

先生が変えてくださいよ!

 

「え!!やだよ。先生はシャーペン使えるし、困っていません。」

 

えーー!!ひどい!!

冷たい!!

 

「ひどくないです。先生だって小学校のころはシャーペン使えなかったもん。

子どもは変えられないってあきらめてるなら変えられません。変えるための方法を考えられる人しかルールは変えられないよ。」

 

校長先生にお願いしたらいいんじゃないかな。

みんなの意見をまとめてさ。

 

「お。いいね!

どう話せば、変えたいって校長先生に思ってもらうことができるかな??いい案思いついたら教えてね。」

 

 

その日の給食と昼休みの時間に班ごとに話し合いをしていたようですが、特に行動を起こす様子はなく…

帰りの会のときに聞いてみました。

 

「シャーペンの話はどうなったの??校長先生に話しに行かないの??」

 

あーー。やめました!!

 

いろいろ考えたんですけど。

校長先生を説得するには、他のクラスとかにも話して、賛成意見集めて行かないといけないじゃないですか。

すごい大変だなって思って。

あと…

シャーペンを持ってきたほうがいい理由があんまり思い浮かばなくて。

今別にそんなに不便してるわけじゃないし。

中学生からは持てるわけだし。

1,2年生のことを考えると、何年生から持ったほうがいいかとか、難しいし。

 

そんなのに時間かけてるくらいなら、林間学校のレクの準備した方がいいってことになりました!

 

「あきらめたってこと?」

 

違います!

ルールを変えないことを選んだってことです!

 

 

子どもたちのすっきりとした表情。

自らで「ルールを変えない」ことを選んだ子たちは、こっそりとルール破りをしたりしなくなるものです。

 

たくましい!!(*^^*)