不登校傾向の子を担任しています~みかん先生はしつこいのです~
実は、今年度も不登校傾向の子を担任しています。
その子は、もともと登校を渋る傾向にあり、5年生の2学期ごろからは、5時間目から登校するか放課後登校するペースになっていたようです。
いつも母親に当たり散らし、ごねてベッドから出ず、学校に登校しないと大好きなゲームをさせてもらえないから渋々登校するといった感じです。
やりたくないことばかりをやらせてくる学校は嫌だと言っていました。
その子に対して、出会った当初に話した話をまとめたのが、この記事です。
その子は、私に、「いつか、朝から登校できるようになりたい」と言いました。
私は、その子に、そのいつかが実現するように全力で応援するから覚悟するように言いました。
そう。みかん先生はしつこいのです。笑
電話をかけたり、家に行ってみたり、目標を立てさせたり、お説教してみたり……そりゃあもうしつこい。
家に行ってその子に追い返されても、何度約束を破られても、また行きます。また約束します。
だって、その子に何度聞いても、「朝から登校できるようになりたい」と言うのです。
「でも、きっと無理だと思う。」と。
無理なもんかーーーい❗❗(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
とツッコミをいれながら、しつこくつきまとっています。
6月に入って、少し変化が見え始めました。
ぼくが立てた「○時間目までに行く」という目標を、クラスのみんなに話してほしい。その方が、守れる気がする。
そう言って、自分で目標を立てるようになりました。
クラスのみんなに伝えたら、とっても喜んでいました。
よい応援団になるためにはどうしたらよいかも、みんなで考えました。
今実践中なのは、
自分のための貯金ポイントシステム✨です。
自分でがんばると決めていることをリストにし、それができたときや、学校で授業を受けられた時間数でポイントが貯まっていきます。
15ポイント貯まると、ゲーム2時間分楽しむ権利をゲットできるように、お母さんとも相談して決めました。
また、学校でやらされる嫌なことリストを一緒につくり、私がそれを無理やりやらせたりはしないことを約束しました。
そして、それらを自分で倒すことができたら、ボーナスポイントが獲得できるようにしました。
今週は、見事土日の分の権利も獲得し、ルンルンで下校していきました。
彼も、お母さんも、毎日たくさんの不安と戦っているのだと思います。
彼が、
「自分って結構やれるじゃん!」と思えるといいなと思います。
「人と関わるって結構楽しいじゃん!」とか、
「生きるっていいもんじゃん!」とか…
学校を、そういうことを感じられる場所にしていきたいです。
みかん先生は、とにかくしつこいのです。