みかん先生はくじけません

教育革命家。未来学園HOPE学園長。しあわせ先生塾主宰。元小学校教師。平本式現場変革リーダー養成サブ講師。DoMaNNaKaマスタートレーナー。日本プロカウンセリング協会二級心理カウンセラー資格。教育についてのいろいろを綴ります。

修学旅行で子どもたちが学ぶこととは?~みかん先生にとっての修学旅行の意義!~

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またまたご無沙汰すみません。

相変わらず、私の興味関心は四方八方にとっちらかっております。笑

 

 

さて。

2日間の修学旅行に行ってきました。

感想をみると、子どもたちはとっても満足して帰ってきた様子( ´ー`)

ヨカッタヨカッタ♪

 

 

そもそも、修学旅行って何のためにあるのでしょう?

何の学びを修める旅行なのでしょう?

今日は、私が思う修学旅行の意義をまとめてみることにします。

 

 

 

①歴史的な建造物や自然に触れる。

 

この経験、大事だと思います。

 

子どもたちの家庭環境は様々です。

みんながみんな旅行に連れていってもらえるわけではない。

 

歴史的な建造物や雄大な自然に、実際に五感で触れることで、感性が磨かれたり、その素晴らしさを知ったりする機会を得ることはよいことなのではないかと思います。

 

もちろん、興味をもつ子もいれば、興味をもたない子もいます。

どこに興味をもつかは、個人の自由です。

 

大切なのは、経験の幅を広げることだと思います。

 

 

 

②社会を知る。

 

学校の枠を越えた社会の仕組みを、修学旅行では学んでほしいです。

 

まず、子どもたちの修学旅行にはどんな人が関わっているかを話します。

 

・送り出してくれるお家の人&引率の先生(これはいつもの学校枠)

・旅行スケジュールを企画する旅行会社、添乗員さん

・バス会社、バスガイドさん、運転手さん

・観光する場所のスタッフさん

・お昼を食べるレストランのスタッフさん

・泊まる旅館のスタッフさん

などなど!

(もっとたくさんいらっしゃいます)

 

様々な仕事をする人がいて、この修学旅行が成り立つこと。

様々な仕事をする人たちが、様々なところで考え工夫をすることで、楽しく旅行をすることができること。

その社会で、みんなも生きていること。

 

そのことを、いろんな場面で伝えていきます。

そして、一緒に考えます。

 

自分にできることは何か。

社会の一員として生きるってどういうことか。

 

 

③社会のマナーを知る。

 

これは②と関連するのですが…

社会が助け合って成り立っていることを知った上で考えるのが、マナーだと思います。

 

この旅行で、みんなに関わる人たちに対して、どう接したいと思うかというところに、マナーというものがあるんじゃないかと思うからです。

 

活動班や同じ部屋の友達と学ぶ集団行動のマナーも、もちろん大切ですが、これは普段の学校生活の延長線上にありものです。

修学旅行では、その枠を越えたマナーを学んでほしい。

 

お世話になった人や、出会った人にする挨拶のしかた。

お風呂の使い方。旅館の部屋の使い方。

(使った桶や椅子はさっと流してもとの場所に戻すこととか、水気を拭き取ってから脱衣場にあがることとか、使った部屋は自分達で整えることとか…)

観光のしかた。

道路の歩き方。

 

これらはすべて、出会った人たちへの自分の気持ちを表すものなのだと、逐一伝えていきます。

 

 

 

2日間、子どもたちはよく考え、声を掛け合い、行動していました。

 

 

バス会社の方々から、そして、体験学習を教えてくださった職人さんから、

「こんなに気持ちよくお仕事ができたのは久しぶりだ。ありがとう。」と、

言っていただきました。

 

一緒に旅館に泊まっていた一般のお客さまから、

「みなさんが泊まる日にご一緒できてよかった。」と、

言っていただきました。 

 

その度に見せる子どもたちの表情は、とても誇らしげで、キラキラしていました。

 

 

心でつながる社会は、素敵です。

社会には、素敵なものがたくさんある。

子どもたちの心のどこかに、そのキラキラが残るといいなぁと思います。

 

今回ご一緒した、たくさんの方々に、感謝!!

リーダーになれる子をそだてるには?~プロジェクトを発信しよう!~

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お久しぶりです。

雨の中行われた運動会の子どもたちの演技は、本当に素晴らしいもので、不覚にも大泣きしてしまいました。

 

大きな何かを乗りきった子どもたちの晴れ晴れした表情を見た瞬間に、先生をやっていてよかったという気持ちが沸き上がってくるのを感じました。

 

…………が、

これでハッピーエンドではありません。

 

大きなイベントのあとに必ずやって来るのが、たるみゆるみ

これを甘く見ると後々痛い目に遭います。(´TωT`)

 

大きなことを終えたあと、気持ちがゆるむのは当たり前です。

私もそうです。

みんながよっしゃやるぞー✨なんてテンションになるわけがない。

 

 

こんなときにこそ、子どもたちのリーダー性をたくさん刺激して育てたい!!

と思うわけです。

 

そこで、運動会翌々日から、プロジェクトリーダーを募集することにしました。

 

クラスの中で「もっとこうしたい」「こうすればもっとよくなるのでは?」という課題を見つけられた人は、プロジェクト企画書を作成し提案して、自らリーダーになっちゃおうという企画です。

 

 

「もっとこうすればよくなるのでは?」という気持ちは、多くの子どもがもっているものです。

でも、それをなかなか発信できないのは、自分の案に自信がなかったり、失敗するのが怖かったりするから。

企画書を作成することで、私がその案に助言できます。

そして、「失敗してもいいよ!先生もいいって言ったんだから、失敗したら先生のせいでもあるよ!」というお墨付きをプラスして返してあげるのです。

 

 

企画書には、現状と目指すゴール、達成目標期限、具体的対策を書いてもらいます。

私が目を通し、アドバイスや手直しを加えて、合格するとプロジェクトスタートです。

 

現在進行中のプロジェクトは6件。

リーダーは連名でもいいので、全8名。

 

 

 

「給食配膳スピードアッププロジェクト」

「体力アッププロジェクト」

「目標達成率アッププロジェクト」

「Sくん応援プロジェクト」(Sくんは不登校傾向のお子さんです)

「13時にみんなでごちそうさまプロジェクト」

「机の中ピカピカプロジェクト」

 

普段はなかなか全体に声をかけられない子たちが、積極的に声をかける様子が見られます。

プロジェクトが達成すると、クラスの花が咲くので、みんなも楽しんで協力している様子。

 

ここからは、とにかくやってみる姿を見守り感謝すること。

ダメだったら改善策を一緒にどんどん考えていくこと。

 

 

やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ

話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず

やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず

大好きな山本五十六さんの言葉を胸に、応援していきます。

強行決行か、延期か!?~運動会奮闘記④~

明日の運動会。

 

午後から雨の可能性が高いので、いくつかプログラムをカットし、午前中ですべての演技が終了するスケジュールに変更して行うことになりました。

 

早めに判断し、保護者にメールを送り、お手紙を配布し、子どもたちにも話しました。

保護者の方々の明日の予定が立ちやすいように、なんとか明日開催できるようにと考えた対応でした。

何度も何度も天気予報をチェックし、出した苦渋の決断でした。

 

 

放課後、ものすごい剣幕で、苦情のお電話がありました。

上の3つの種目で活躍する、応援団の親御さんからでした。

 

「火曜に延期すればいいものを!勝手にカットするなんてひどすぎる!先生たちはいつも自分たちの都合のいいようにしか考えていない!プログラムを最後まで明日やりたい?そう思うのは先生の勝手でしょう。運動会を何だと思っているんだ!」

 

ずーんとくる言葉です。

 

応援団が明日のために一生懸命練習してきたのは事実です。

子どもの活躍する姿を少しでもたくさん見たいと思うのは、当然です。

明日の晴れ舞台を何よりも楽しみにしていたのでしょう。

 

こちらの一方的な感覚で、一番華やかな午後の応援合戦があればよいだろうと、安易に考えていました。

 

予定通り行う明日の方が、お仕事をしている保護者の方々もたくさん観られるだろう。

リハーサルをやった翌日の明日の方が、表現も完成度の高いものができるだろう。

子どもたちのモチベーションも下がらない。

そう考え、自分本意ではなく、よく話し合って判断したつもりでした。

 

 

先生たちはいつも自分たちの都合のいいようにしか考えていない

 

この言葉が、何度も頭の中をぐるぐる回ります。

頭を殴られたような気がしました。

 

ここまで積み上げてきたものとか、ぜんぶ私の自己満なのかもしれない。

表現をよりよくしたいとか、ぜんぶ自分を満足させるためで、子どもに強制していたのかもしれない。

先生は、恐ろしい職業だ。

私はなんて自分勝手な人間なんだ。

もーやだ。なんか、やってらんない………

 

 

………………………………………。

自己満で何が悪い!!(ノ`Д´)ノ彡

(得意の開き直りです。笑)

 

私はすんばらしい表現が観たい。

そして、子どもたちに「みんなはすんばらしい」と言いたい。

たくさんの観客の前で演じてほしい。

たくさんの保護者の方々に観てほしい。

 

なんなら、保護者の人と一緒に感動したい。

すごかったと言ってもらいたい。

 

それは、別に悪いことじゃないし、恥ずべきことじゃない。

 

でも、その自己満のために、誰かの楽しみを奪うことになったのは事実。

誰かの活躍の場を減らす判断をしたのは事実。

 

だから、一生懸命謝る。

真剣に謝る。

言われた言葉もちゃんと受け止める。

世間の、先生というものに対する評価を心に刻む。

 

 

そして、思う。

私はこういう親にはならないようにする。

 

それと、何よりも。

学校の勝手な判断を黙って受け止めてくださった保護者の方々に心から感謝する!!

判断できる人になるためのアドバイス~運動会奮闘記その③~

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奇跡の朝から2日。

運動会まであと2日。

運動会奮闘記、続編です。

 

(奇跡の朝については過去記事参照です)

mikan0515.hatenablog.com

 

 子どもたちだけで動けるようになると、問われるのが判断力の質です。

2日前の功績に味をしめた子どもたちは、やたらと学年みんなで体育館に行こうとするようになりました。笑

 

 

え!10分しかないのに??Σ( ̄□ ̄;)

他の学年だって使うかもよ?

それより今はクラスで○○を確認した方が……

 

みたいな、当たり前のオトナの常識はまだまだ通用しなかったりします(・・;)

 

結局全員集まれず、

結果ほとんど練習にならず、

ブーたれる子も出てきます。

 

 

そりゃそーだ💨

 

140人が平等な立場で動いており、指示系統がない。

基本思いつきで動いている。

まだ12才。

 

オトナの常識で行う判断なんか、求める方がおかしいのです。

 

 

こんなとき、

彼らの判断を否定しちゃいけない。

こちらの判断を押しつけちゃいけない。

 

判断し行動した部分を誉めちぎった上で、

学年の先生たちで話し合って、こんなアドバイスをすることにしました。

 

 

判断し、行動する力を身につけた6年生のみなさん。

次のステップへ進んでください。

 

まず。

今日、自分の頭で考え、声をあげ、行動したみなさん

 

なぜ失敗したのかを考えましょう。

次はどんなことに気をつけて判断すればよいのか。

相談しながら頭をフル回転してよーく考えてください。

 

体育館は空いているのか?

自由につかえる時間はどのくらいあるのか?

 

考えたことを次にいかしてください。

失敗した分、賢い判断力を身に付けることができます。

判断力は、成功と失敗を積み重ねた経験からこそ、身に付けることができるのです。

 

次に。

今日、誰かについてきただけで特に自分では考えていなかったみなさん。

 

次は自分の頭でも考えてください。

この方法で本当にいいのか。

なぜうまくいっていないのか。

自分にできることは何か。

人任せでは、成長しません。

 

 

大切なことは2つです。

 

一、目的を見失わないこと。

 

今、みんなが向かっている大きな目標は何ですか?

その、表現をよりよいものにするという目的に向かって進むように考えてください。

 

一、文句だけいう人にならないこと。

 

何もしないで文句だけ言うのはやめましょう。

人を傷つけ、やる気をなくさせ、自分の価値も下げる。

いいことは何もありません。

 

 

見守り、アドバイスする中で、悩みながらも少しずつ進んでいく子どもたち。

演技もいよいよ仕上がってきました。

 

運動会まであと2日!

今からてるてる坊主をつくります!笑

ぶつかることを恐れないで!~運動会奮闘記その②~

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運動会まであと4日。

休み時間を惜しんで話し合ったり、練習したりする、

せわしない日々にも慣れてきたのか…

 

子どもたちはだいぶたくましくなってきました(*´艸`)✨

 

 

今日の朝のこと。

三連休明けは少し心配もあります。

職員室で仕事をいくつか終わらせて、8時5分すぎに教室へ向かいました。

 

子どもたちの登校時間は8時頃。

朝の日課がスタートするのは、8時20分。

 

 

 

あれ………(((・・;)??

 

いつも賑やかな教室にだれもいない!!(゜ロ゜ノ)ノ

というか………

学年全員どこにもいない!!!

 

 

なんと、

学年みんな体育館にそろって、声を張り上げてカウントを数えながら、体育館で練習していました。

 

その熱気に……

三連休明けでぼーっと出勤した私の方が、ガツンとやられました。

 

数名の子たちが駆け寄ってきて言いました。

 

「側転とか、危険な技はやっていません」

「15分まで続けさせてください」

 

 

 

……………!!!ヽ(;▽;)ノ

スゴイやないかーーーい!!!✨✨✨

担任一同、朝からちょっと感動してしまいました。

 

 

 

感動エピソードもある一方で、

一人ひとりの思いが強くなってくると、ぶつかり合いも起こってきます。

 

クラスの創作ダンスについて。

切羽詰まったときの時間の使い方について。

 

言い合いになって泣いてしまう子が出ることもあります。

そんな子どもたちに、話しました。

 

 

「ぶつかるということは、そこに思いがあるということ。

思いがあるから、ぶつかり合う。

もっとこうしたいと思うからこそ、ぶつかることができる。」

 

「ぶつかることを恐れないでね。

ぶつかったからって、もういいやってならないで。

自分の思いと同じくらい、友達の思いも大切にしよう。

ぶつかってぶつかって、いいものをつくっていこう。」

 

「ぶつかった後こそ、たくさん話すこと。

言い方強くなってごめん。

ありがとうって、ちゃんと伝えてください。

 

「先生は、ぶつかれるようになった、みんなの成長がとてもうれしい。」

 

 

あと4日。

時間を大切に、彼らと共に私も成長します。

力を合わせて先生を打ち負かせ!~自分たちの権利を勝ち取ってみよう~

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6年生をもつと、運動会前心を鬼にして彼らと向き合います。

せっかく膨大な時間を費やして実施される運動会です。

 

 

みんなで力を合わせて何かを作り上げる喜びを感じてほしい。

一人でできないことが、誰かの力を借りるとできたりすることとか。

いいものをつくり上げようと真剣になることが感動を生むこととか。

一人でも多くの子に感じてほしいと思うから。

 

それには、やらされてる意識のままじゃだめなのです。

 

 

表現の一部分に、子どもたちがクラスごとにつくり上げるところがあります。

そこは、子どもたちが自分たちで話し合い、創作する部分です。

1分間くらいの短い時間ですが、自分達で一からつくり上げるというのは、かなり大変なことです。

 

それなのに、授業時間をこちらからは1分も与えることなく、クラスごとに発表し合う期日だけを伝えます。

放課後は駅伝課外練習があるため、使える時間は休み時間のみ。

発表する5日前くらいになると、子どもたちが焦りだします。

 

これ、ヤバくない??

このままじゃ見せられないでしょ!と。笑

 

こちらは、朝の会のお話とかで、プレッシャーだけを与えていきます。

 

あと○日ですね。楽しみにしていますよ。と。笑

 

 

そのうち、何人かが相談に来はじめます。

この度に、その子にだけ答えるのではなく、クラス全体に少しずつヒントを出していきます。

 

 

この1分間は、みなさんに任されている部分です。先生が何とかしてあげる部分ではありません。

 

先生にお願いしたいことがあるなら、きちんと要求をしてください。ただ助けてくださいでは、みなさんは何も考えていないのと一緒です。

 

もし、無理なようなら、こちらでつくりますから、今すぐにやめてもらって結構です。

 

それは、誰からの要求ですか?得意な人だけで行動して、他の人はおいてけぼりですか?

 

要求だけするなんて、いい身分ですね。それを要求する理由は何ですか?

 

先生が一度ダメと言ったらあきらめるんですか?その程度の気持ちなら、やめてしまいなさい。どうにかしたいと思うなら、どうしたら先生を打ち負かせるか考えるのではないですか?

 

やる気は言葉ではなく、態度で示しなさい。見えないものは、伝わりません。

 

やりたいことがあるならば、権利を自分たちで勝ち取ってみせなさい。文句を言っている暇があったら、できることを考えなさい。

 

 

放っておくわけではありません。

助けたくなる気持ちをぐっと堪えて、こっそり見守ります。

 がんばっている子にこっそり声をかけ、集団行動が苦手な子をこっそり手伝って応援しながら…

クラスとしては冷たく突き放します。

 

その中で………

子どもたちは、悩みながら成長していきます。

クラスとしても。個人としても。

 

 

昨日、4時間目が終わると、クラス全員が立ち上がり、明確な要求をしてきました。

 

「これから、給食準備時間の最短タイムをみんなで協力して出してみせます。それができたら、5時間目の最初の時間を10分間ください。そして、昼休みからその時間、体育館を使わせてください。」

 

「立ち位置の確認をするのに、広い場所でやってみる必要があります。昼休みは委員会などの仕事で全員が揃いません。明日の締め切りの前に、どうしても全員で確認がしたいです。」

 

これまでの給食準備時間の最短タイムは7分20秒。しばらく破られていない、かなり優秀なタイムです。条件としては、かなり高く設定されています。

理由も明確で適切。

私に何度も断られながらも、めげずにみんなで考えたのです。

 

彼らの成長に、内心小躍りしながら、でも、あくまでも意地悪な感じで答えました。

 

「分かりました。ここ何日間かのみなさんのがんばりは相当なものですし、理由も納得できます。いいですよ。最短タイム、やれるもんならどーぞ。」

 

そりゃあ見事な連携で、7分ぴったりという驚愕のタイムを叩きだし、見事に権利を勝ち取ったみんなは、本当にうれしそうでした。

 

苦労して得た時間は、大切に使うものですね。

よく声をかけあって、助け合いながら練習をしていました。

 

 

今日がその、発表日でした。

出来上がったものを、クラスごとに見せ合いました。

もちろん、どのクラスも仕上がりはまだまだです。

でも、各クラスの発表を見て、自分たちの足りないところ、改善点を見出だしたようでした。

 

 

また1週間後に、修正期限を設定しました。

まだまだ、戦いの日々は続きます……

 

私もがんばるぞーーー!!

 

自分のおしり、自分で叩けますか?~この一言で子どもたちの目が輝いた✨~

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2学期が始まって2週間が過ぎた月曜日。

始めのやる気が少し落ち着いて、運動会まではまだちょっと日があって。

なんとなーくダラーっとした空気が流れているような、いないような………

 

子どもたちは、やるべきことはきちんとやっています。

手伝いもよくするし、挨拶もよくする。

発表もよくしてるし、運動会に向けての練習も、自分達で声をかけ合ってやってはいる。

 

でも、何かが足りない。

今に満足せず、よりよいものを目指すエネルギー✨……

もっとこうなりたい!とかこうなってやる!みたいなエネルギー✨が………

 

足りなーーーーい!!!(ノ`Д´)ノ彡┻━┻

暑苦しい先生でスミマセン。笑

 

 

 

というわけで、話をしてみました。

 

 

「ねぇみんな。最近どうよ?」( ´ー`)

(久々会った友人と居酒屋に行ったときの第一声のように。笑)

 

??

 

「なんかさ。最近このクラス、こなれちゃった感じがするんだよね。いい意味でも悪い意味でも。」

 

????

こなれたって何ですか??

 

「まぁ怒られないくらいのやるべきことはできるようになったので、こーんな感じでやっていきまーす。みたいな感じ。」

 

怪訝そうに首をかしげるみんな。

それってダメなんですか??

 

「ダメじゃないよ。でも、そう考えてたら、これ以上にはならないんだよね。卒業までずーーーっと、先生に怒られないくらいのレベル止まり。」

 

「週目標5つあったらだいたい2つくらいギリギリで達成すれば、いっか。

体力アップキャンペーンは15人くらいが走ってればいっか。

給食は13時ごちそうさまは間に合わなくても3分遅れくらいで終われば、いっか。

運動会の練習は、音楽かけてなんとなく声かけて、15人くらい踊ってれば、いっか。」

 

あーー…………確かに。

全然ダメだったころは、どうすればよくなるかもっと考えてたし、何とかしようともっとがんばってた気がする。

 

「先生が設けた、ここは越えてくれないと!っていうラインがあってさ。前は、そこを越えなかったら6年生として恥ずかしい!!って、ムチを振り回してる先生が後ろにいたわけだ。」

 

ムチ!!笑

こわいこわい!!笑

 

「みんなは、そのラインを見事にクリアしていった。んで、先生はもうあまりムチを振り回さなくなった。」

 

なるほど!

確かに最近先生怒ってない!

 

「じゃあ、次のみんなの目指すラインはここザマス!!って言って、また先生がムチを振り回してもいいんだけどさ。」

 

やだーーー!!笑

 

「もしくは……。ほーれほーれ!運動会の練習もーっと頑張ったら宿題なしにするわよーってご褒美をぶら下げて、前を走ってあげてもいいんだけどさ。」

 

少し笑いが起こったあと、みんなの目が真剣な色に変わったような気がしました。

 

「みんなはそれでよいのですかね??」

 

いやです!

と、元気な反応。

 

「自分のおしり、自分で叩けますか?」

 

はい!叩きます!!

元気なSくんがそう言って、クラス中に笑いが起こりました。

 

「もっとこうなりたい!って思いを、もっと自分たちで話し合ってごらん。みんなは、もっともっといろんなことができるよ。」

 

こういうとき、キラキラっと輝く子どもたちの目が、大好きです。

 

 

さて。

ここからどうなるか、楽しみです。

しっかり見守っていきたいと思います。